「勝ち易きに勝つ」とは?意味をわかりやすく解説|仕事・転職に活かす孫子の兵法

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「勝ち易きに勝つ(かちやすきにかつ)」という孫子の言葉を聞いたことはあっても、

  • 具体的にどういう意味なのか分からない
  • 孫子の兵法ではどのような教えとして説明されているのか
  • 現代の仕事や転職活動にどう活かせばいいのか

このような疑問を持って調べている方も多いのではないでしょうか。

この言葉は決して「楽をして勝つ」というズルい方法を意味するものではありません。2500年以上前に書かれた『孫子の兵法』の中でも、現代のキャリア形成やビジネスにそのまま応用できる極めて実践的な考え方です。

かつて自動車工場勤務で「とにかく努力することこそが正義だ」と信じ切っていた私ですが、この「戦う場所を選ぶ」という思考を取り入れたことで状況が一変しました。需要の伸びているIT(Salesforce)領域へ軸足を移した結果、IT未経験から3年で実質年収680万円までキャリアを引き上げることができたのです。

本記事では、「勝ち易きに勝つ」の本来の意味と、それを現代の仕事や転職に落とし込んで成果を出す具体的な方法を解説します。

「勝ち易きに勝つ」の本来の意味とは?

『孫子の兵法』の中に次のような一節があります。

古の善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり。

現代語に訳すと、「昔から戦いが上手な人というのは、勝ちやすい状況をあらかじめ整えた上で、勝つべくして勝つ人のことである」という意味になります。

つまり、力ずくで強い敵をなぎ倒すのが優れているのではなく、勝てる条件や環境を事前に整えてから勝負に臨むことこそが、真に優れているという教えです。

「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦う」との違い

よく似たフレーズとして「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦う(しょうへいはまずかちてしかるのちにたたかう)」という言葉も検索されます。

これも本質は同じで、「勝つ軍隊は、戦う前にすでに勝ち目をつくってから戦いに挑む。負ける軍隊は、まず戦いを始めてから力任せに勝ちを探そうとする」という意味です。勢いや根性だけで突き進むのではなく、事前準備と戦略の段階で勝敗の9割が決まるということを示しています。

現代のビジネスやキャリアに置き換えると?

この教えは、現代の仕事にもそのまま当てはまります。

営業職の場合 :契約を次々と取る成果の上がる営業パーソンは、やみくもに飛び込み営業を繰り返しているわけではありません。紹介ルートを開拓したり、ニーズが高まっている既存顧客へ提案したりと、「成果が出やすい環境づくり」を徹底しています。

エンジニア・プログラマーの場合 :すでに需要が衰退している言語をどれだけ極めても、市場価値は上がりにくいのが現実です。一方で、世の中から強く求められている最新技術やツールを学ぶ人は、同じ学習量でも市場価値が高まり、年収も上がりやすくなります。

成果が出るかどうかは、「どれだけ努力したか(努力の量)」よりも「どこで努力したか(努力の場所)」で大きく左右されます。

戦う場所を変えることで得られた実体験

工場勤務時代、毎日体力的にも精神的にも限界まで働いていましたが、頑張れば頑張るほど疲弊し、給料もほとんど変わりませんでした。原因は個人の能力不足ではなく、そもそも「報われにくい市場(場所)」で戦っていたことにありました。

その後、市場需要が急速に拡大していたSalesforce領域に着目して勉強を始め、IT業界へと転職。戦う場所を変えた途端、同じ労力や努力であっても正当に評価されるようになり、実質年収680万円に達することができました。努力の量を増やしたのではなく、努力が成果に直結する市場を選んだことが最大の要因です。

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  • 危機感を刺激する
  • 情報格差は力なり
  • 流れの外で、流れを操る
  • 事前に負けておくことの重要性

「勝ち易きに勝つ」を転職活動で実践する手順

孫子はまた、非常に有名な言葉として「彼を知り己を知れば百戦危うからず」とも述べています。

転職活動において「勝ち易きに勝つ」を実践するためには、次の2点を客観的に把握することが不可欠です。

  1. 転職市場はいま何を求めているか(相手を知る)
  2. 自分の経験やスキルはどこであれば高く評価されるか(自分を知る)

しかし、自分一人だけで市場の需要や自身の適正な市場価値を正確に分析するのは容易ではありません。

自身の立ち位置を客観的に把握するためには、IT業界の動向に詳しい専門のエージェントなどを活用し、「今どの分野に需要があり、自分のキャリアがどこで一番活きるのか」という戦略(勝ち筋)のアドバイスを受けるのも有効な手段です。自分では気付けなかった需要やアピールポイントが見えてくるきっかけになります。

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まとめ

「勝ち易きに勝つ」とは、楽をして成果を得ることではなく、「勝てる場所・報われる環境を最初に見極めて選ぶこと」です。2500年前の戦場における教えは、現代のキャリア戦略やビジネスの現場でも変わらぬ本質を突いています。

もし今、「誰よりも努力しているのに成果が出ない」「評価に結びつかない」と感じているなら、個人のスキルを疑う前に、まず自分が戦っている市場そのものを見直してみてください。

戦う場所を正しく選ぶことこそが、人生や仕事において「勝ち易きに勝つ」ための最初の一歩です。


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この記事を書いた人

大塚 雅仁|キャリア戦略研究所

高卒・自動車工場勤務からIT業界へ転職。
現在はSalesforceを活用したDX推進に従事。

32歳で未経験IT転職。SESとしてSalesforce研修を修了。
Salesforceベンダー企業へ常駐し、プリセールスポジションに従事。
その後、事業会社へ転職し、主にSalesforceを活用した社内DX推進を担当。

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