「ITリテラシーゼロのリーダー」と進める社内DXの限界。元SES・現場叩き上げのDX担当が伝えたいリアル

futuristic abstract technology circuitryDX・業務改革
Photo by Pachon in Motion on Pexels.com

「CMで見た最新ツールを導入すれば、社内が一気に効率化するはずだ」 「とりあえずDX推進チームを作ったから、あとはよろしく」

世の中では華々しく語られる「DX」や「業務改善」ですが、現場で汗をかいている担当者の皆さん、本当にお疲れ様です。

私は未経験でIT業界に転職し、SES企業でSalesforceの認定資格を3つ取得後、プリセールスとして1年半ほど経験を積みました。その後、創業60年を超える老舗企業へ転職し、わずか3人の「DX推進チーム」として、Salesforceの導入支援や社内DXを現場の最前線で担当してきました。

きれいごとばかりを言うコンサル会社にはない、「リアルで泥臭い現場の空気感」を誰よりも知っていると自負しています。

今回は、そんな私が泥水をすするような経験から痛感した「社内DXが進まない最大の元凶」と、同じ悩みを持つ担当者の方へ向けたリアルの現場の知見をお伝えします。

DXが進まない最大の壁:「リーダーのシステム思考不足」

社内のExcel業務やレガシーシステムを刷新しようとするとき、最大の障壁になるのは「予算」でも「システムのスペック」でもありません。「現場リーダーのITリテラシーの低さ」です。

DXを進める上で非常に重要になるのが、「システム的な考え方(思考)」です。

優秀な方やITリテラシーのある方は、「大体のシステムなら、こういう画面イメージでこういうデータの持たせ方をすれば実現できるだろうな」という感覚(相場観)を直感的に持っています。

この感覚が相手にあるかないかで、プロジェクトの進み具合は天と地ほど変わります。そして、DX担当側の負担も雲泥の差になります。

リテラシーが低いリーダーが相手の場合、現場では必ず次のような2つの大問題が発生します。

「理解したふり」による後からの爆破テロ

知識がないと思われたくないリーダーほど、あまり理解できていないのに「あぁ、分かった分かった」と理解したふりをします。

こちらは「理解してもらえた」前提で進めるため、これが後々大きな障害になります。そして一番厄介なのが「言った・言わない問題」です。

相手は意味も分からず納得していただけなので、後になって「そんな話は聞いていない!」と本気で怒り出します。担当者からすれば「確実に何度も説明した」のですが、相手からすると理解していなかったため“初耳”として脳内再生されているのです。

プロジェクトがかなり進んだ段階でこれが起きると、それまでの設計や構築を大幅に手戻り(仕様変更)せざるを得なくなります。

💡 現場で使える回避策

「この人は理解したふりをする傾向があるな」と察したら、すぐに別のキーマン(実務に詳しく話が通じる担当者など)を巻き込みましょう。裏で「さっきの説明、本当にご理解いただけてそうでしたか?」と確認を取る体制を作ることが防衛策になります。

「全部いい感じにやってくれる」という丸投げ思考

例えば、業務改善のために「アラートメールを配信できるようにしてほしい」という依頼が来たとします。

【システム思考がある人の頼み方】

「こういう条件の時に、〇〇部宛てに、〇〇という文章のメールが飛ぶようにしたい」

【システム思考がない人の頼み方】

「アラートメール飛ぶようにしといて」

システム思考がない人は、要件の「概要」だけを投げてきます。こちらから「配信対象は誰ですか?」「本文はどうしますか?」とヒアリングしても、返ってくる答えは「そのへんはいい感じにお任せで」です。

依頼の出し方ひとつで、相手がシステム思考を持っているかどうかは一目瞭然です。DX担当は開発者であって、相手の業務の意思決定者ではありません。ここを履き違えたリーダーと一緒に走るのは、想像を絶する苦行になります。

正直、無理にDX化なんてしなくていい

人手も資金もなく、社内のITリテラシーも低い状態で、世間の潮流に流されて「無理なDX」を進める必要は全くないと私は思っています。

テレビCMやネット広告で「業務効率化」「DX推進」という言葉が踊り、経営層は感化されがちです。しかし、世の中には今でもExcel管理やFAX現役で、しっかりと業績を伸ばし続けている素晴らしい企業が山ほど存在します。

ツールやシステムを導入すること自体が目的にならないように注意してください。

何よりも最優先すべきは、「社内のITリテラシーの底上げ」です。

高いお金を払って有名コンサル会社を雇ったところで、社内の人間が理解できずについていけないのであれば、その投資は100%ドブに捨てているのと同じです。

最後まで読んでくださったあなたへ

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

この記事が、あなたのキャリアの悩みを解消するヒントになればとても嬉しく思います。

私はこのブログやSNSを通して、高卒・自動車工場勤務からキャリーケース1つで上京し、未経験からIT業界へ飛び込んだリアルな体験談を発信しています。

  • 「未経験からIT業界へ挑戦して人生を変えたい」
  • 「ブラックSESを回避して優良企業でスキルを積みたい」
  • 「30代からでも評価されるキャリア戦略を知りたい」

そんな悩みを持つ方の背中を少しでも押せればと思い、X(旧Twitter)でも日々、ブログでは語りきれない転職の裏戦略やIT業界のリアルな最新情報をタイムリーにお届けしています。

「現状を変えたいけれど、一歩が踏み出せない…」という方は、ぜひ情報を集める第一歩としてXをフォローしてみてください!

📲 X(旧Twitter)でリアルなITキャリア戦略を発信中!

【発信している主なテーマ】

  • 30代未経験からIT業界で勝ち残る「裏ロードマップ」
  • SESから事業会社へステップアップして年収を上げる方法
  • Salesforce・社内DX推進のリアルな現場事情とキャリア形成
  • 地方から上京して後悔しないための環境選び・手当活用術

「これからIT業界に挑戦したい」「自分の市場価値を高めたい」という読者の方々と繋がれると嬉しいです!お気軽にフォローやリプ・DMをお待ちしております♪

👉 【公式X(旧Twitter)】ポストをチェック・フォローしてみる

✍️ この記事を書いた人

大塚 雅仁|キャリア戦略研究所

高卒・地方の自動車工場勤務から32歳で一念発起し、未経験でIT業界へ転職。

転職と同時に地方から上京。

SES企業でのSalesforce研修・プリセールス経験を経て、現在は事業会社のDX推進担当としてSalesforceを活用した社内DXに従事。

実体験ベースの「リアルで嘘のないIT転職・キャリア戦略」をブログ・note・Xで発信中。

LinkedIn: https://www.linkedin.com/in/masahito-otsuka-4b6633403/

X(旧Twitter): https://x.com/thknihp6k5huxil?s=11

ブログサイト: https://career-shift-net.com/

note: https://note.com/tokyo_real

タイトルとURLをコピーしました